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内視鏡検査
当院は胃がん・大腸がん検診の
2次精密検査医療機関です
当院では最新の富士フイルム社製のレーザー内視鏡を用い、通常観察に加え特殊光を使用して内視鏡観察を行っています。がん細胞は血管から栄養を補給して増殖するため、がんの始まりには近くに小さな血管が集まりやすくなります。こうした特徴に強く反応する光を照らして観察を行う技術です。特に食道がんでは有用といわれています。
内視鏡を介した感染には最新の注意を払っています。検査1回ごとに日本消化器内視鏡学会の推奨する内視鏡消毒を行い、ポリープや腫瘍の組織採取のための生検鉗子はディスポーザブル(使い捨て)のものを使用しています。検査終了後、撮影した内視鏡画像を見ていただき説明致します。ご希望の方には内視鏡写真をお渡し致します。
胃内視鏡検査(経鼻内視鏡検査)
食道、胃、十二指腸など上部消化管の
あらゆる病気の診断ができます
一般に「胃カメラ」と呼ばれる、口からの内視鏡検査では、のどの奥にある舌根にスコープが接触してしまうため、嘔吐感(咽頭反射)と窒息感に悩まされる患者さんが少なくありませんでした。この苦痛から検査を受けるのが遅れて、結果的に胃がんなどの上部消化管疾患が進行してしまうという問題がありました。
これに対して、鼻からスコープを挿入する経鼻内視鏡検査では、スコープが舌根部に触れることなく消化器に到達するため、嘔吐感はほとんどありません。鼻腔内には麻酔剤を塗布するため鼻の痛みもなく、リラックスして検査を受けることができます。また、従来の内視鏡検査に比べて検査中の心拍数と血圧・酸素濃度なども良好で、患者さんへの負担が大幅に減少することが証明されています。
複数の病院の調査結果によると、「経口内視鏡検査は、二度とやりたくない」と答えていた人の90%以上が、「経鼻内視鏡検査ならまた受けてもいい」と答えています。
胃カメラ検査で何がわかるのか?
食道、胃、十二指腸などの上部消化管におけるあらゆる病気の診断ができます。組織を採取して調べる生検もできます。健康診断などのスクリーニング検査に有用です。
異常な場合に疑われる病気 |
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食道炎、食道潰瘍、食道がん、胃炎、胃潰瘍、胃がん、食道・胃の静脈瘤、十二指腸潰瘍など |
胃内視鏡検査はどのように行われるのか?
経口内視鏡と経鼻内視鏡とどちらも可能です。経鼻内視鏡の場合は、処置として、胃の中をきれいにするお薬を飲み、次に鼻を広げて通りを良くするための血管収縮薬を鼻に噴霧します。さらに、鼻の中に麻酔薬をスプレーし、ベッドで横になって喉にも麻酔薬を噴霧します。
胃の出口が自然に広がる向きの体勢になり、鼻からスコープを挿入し、食道・胃・十二指腸の順に検査が行われていきます。検査時間は5~10分くらいです。ご希望の患者様には鎮静剤を使用し、さらに楽に検査を受けていただくこともできます。鎮静剤ご希望のかたは、車・バイク・自転車での来院はご遠慮ください。
大腸内視鏡検査
食道、胃、十二指腸など上部消化管の
あらゆる病気の診断ができます
肛門から内視鏡を挿入し、大腸の粘膜に生じた病変を直接観察する検査で、下部消化管内視鏡検査とも呼ばれています。同時に生検用の組織を採取したり、ポリープ(組織が一部突出・隆起したものの総称)の切除も可能です。日帰り内視鏡手術を行っています。
大腸内視鏡検査で何がわかるのか?
調べられる範囲は、直腸から盲腸に至る大腸全体で、粘膜に生じた炎症や潰瘍、ポリープやがん、憩室などがわかります。また、病変を見つけたら、生検のために組織を採取し、ポリープであればその場で切除(ポリペクトミー)できます。大腸ポリープには、いくつかの組織タイプがあり、その代表は「腺腫」と呼ばれるものです。良性ですが大腸がんの多くはこの腺腫から発生するとされ、前がん病変と考えられてます。大腸内視鏡検査は、この大腸ポリープ(腺腫)を発見に最も有効な検査で、観察するだけでなく、小さなポリープはその場で切除・治療も出来る点も大きなメリットです。
異常な場合に疑われる病気 |
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大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、アメーバ赤痢、大腸結核、細菌性腸炎、クローン病など |
異常があったらどうするか?
生検の結果、大腸がんがあることがわかれば、がんの大きさや広がりなどと合わせて検討し、治療方針が決められます。大腸ポリープはその場で切除しますが、定期的に内視鏡検査を受けることをお勧めします。